2023年3月、畑の景色

今収穫しているもの

今採れるのはホウレンソウとコマツナのみです。無農薬で育てても虫がつかないのは冬の時期だけなのでこの時期にしか葉物野菜は作りません。葉物野菜は袋詰めなど荷造り(直売所に出す状態にする)が手間な割に安いのでいつも作るのどうしようと考えてしまうのですが、場所が空いているとつい作ってしまいます。

春の訪れ

とにかく風が強い。雨が降らない。畑の土が乾燥して土埃が舞い上がり、ビニールははがれる。日中気温は10℃台と暖かくなってきて春めいてきたのですが、ビニールトンネルの中は50℃近くになっています。トンネルの中は猛暑で外は強烈な土埃が舞っている。ビニールトンネルを外すか外さないか悩みどころですが、どうせビニールトンネルが風ではがされてしまう状況なので撤去することとしました。

春ダイコンは今月末くらいから出荷できそうです。

夏野菜の準備

ビニールハウスと農電マットでホカホカ状態の中、先日夏野菜の種を植えました。つい最近ナス、ピーマン、とうがらし、トマト、パパイヤの芽がでました。

種イモたち

昨年土の中に埋めていたイモを掘り出しました。埋めていたのはサツマイモとサトイモ。サツマイモは苗を作るため保温環境の中イモを植えます。サトイモはもうしばらく暗所で保管して2か月後くらいに植えます。

サツマイモは芽や根が結構生えていました。

サトイモはもうしばらくお休みしてください。

ジャガイモは種イモを買いました。もうすぐ植えるのでその前に日光に当てて芽出ししています。

ナスの栽培

播種

2023年2月22日

ナス、ピーマン、トマトなどの夏野菜はだいたいゴールデンウィーク頃に苗を植えるので、逆算すると2月下旬くらいに播種するとちょうどいい苗を植えることができます。まずは200セルトレイに1穴1粒づつ種を落としていきます。温度設定はパパイヤと同じ30℃。

ナスは毎年育てている筑陽と米ナスと今年はメランツァーネというイタリアナスを作ってみようと思います。(写真の種はピーマンですが、、、)

発芽

2023年2月27日

ほぼ9割ほど芽が出ました。本葉が出るまでは200セルトレイで育てます。

鉢上げ

2023年3月13日

本葉が出始めたので、このタイミングで9㎝ポットに鉢上げしました。

育苗

2023年3月30日 (播種から36日)

本葉が2,3枚ついて葉も大きくなってきました。かなり密集した状態となっています。照明は当てていますが、このままだとあかりが葉に十分当たらず徒長の原因となります。が、場所がないのでどうにもできません。

定植

2023年5月12日 (播種から79日)

今回は作付け計画を少し見誤ってしまいました。ナスを植える場所に春ダイコンが思ったより長居してしまいナスを植えるタイミングがちょっと遅れました。ナスの苗はと言うと花が咲いたり葉が黄色くなったりとかなりお疲れ気味です。畑で回復して元気になってほしいです。

下の写真の通り右側にはまだダイコンが居座っています。そのせいで(ダイコンが悪いわけではありませんが、、)ナスを植える場所が十分確保できず当初1条4本の畝を作る予定でしたが、畝幅を少し広くして2条2本の畝を作ることとしました。

今のタイミングでは花は栄養を吸い取り生長の邪魔になるので切り落としてから定植します。なんだかもったいない気もしますが、今は苗を大きくすることを優先します。

1畝2条にするとこんな感じになります。

苗を植えているときになんか苗の数が少ないなとちょっと思っていたのですが、家に帰ったら案の定1ケース(24本)置いてけぼりを食らっていたものを発見。やっと定植が終わったと思っていたのにこれも植えないといけないですね。

誘引

2023年6月5日 (播種から103日)

ナスの背丈が伸びたので誘引します。私の場合、支柱をナスの5株おきくらいに立てそれぞれを紐で結び、その紐にナスを誘引するようにしています。これにより支柱の数を節約することができます。

誘引のついでに、無駄に生えている脇芽をごっそり抜いてしまいます。一番花の下の脇芽は全部抜いて二本か三本立になるようにします。要はこれから伸びる枝を二本か三本にするということです。

脇芽を残すとそれが成長し枝になります。枝がたくさんあると栄養が分散され、株そのものの生長が阻害されます。なので、必要な枝だけ残し、あとは切ってしまいます。

下の写真の中央にある小さな葉っぱが脇芽です。一番花から下にこの脇芽がだいたい4~5つくらいついています。

追肥

2023年6月7日 (播種から105日)

畝と畝の間の通路に追肥します。雑草が生えてきているのでこれもすき込んできれいにしてしまいます。

肥料は米ぬかと油粕です。米ぬかは主にリンを補い果実を実らす際に必要な栄養素です。油粕はチッソを補い葉を成長させるのに必要な栄養素です。これらを雑草の上にばらまきます。

耕うん機で耕している写真があればわかりやすかったかもしれませんが、その工程はすっとばして耕うん機で耕した後の写真が以下になります。雑草もすき込まれ一石二鳥です。

収穫

2023年7月1日 (播種から129日)

いよいよ収穫時期に来ました。一つ実がなると次々実がなり止まりません。これから夏場は毎日収穫作業です。

摘果

2023年7月23日 (播種から151日)

7月頭くらいまでは順調に収穫できていたのですがここ最近ナスの品質が良くありません。というのもしばらく雨が降らずに水分不足で”ボケナス”になってしまうのです。思いきって今なっている実を全て摘果してしまいバケツで水をやってみました。

バケツで水をまいてはみたものの撒いた水は一瞬で大地に吸い取られまさに焼け石に水状態です。この畑を潤すには相当な量の水が必要なようです。私がまいた水量では全く足りません。早く雨が降ってくれることを祈ります。

収穫再開

2023年9月4日 (播種から194日)

雨が降るたびにナスの”ツヤ”が良くなってきているようです。ようやく出荷できそうな状態になってきました。でもやはり今年は全体的に雨が少なくナスだけでなくほかの野菜の収量にもかなりのダメージを受けてしまっています。

終了

2023年11月1日 (播種から252日)

実は多くつけるのですが、大きくなりません。次第に株も枯れ始めましたので収穫をあきらめました。もう今後家用にも収穫することはないでしょう。今年は雨があまり降らなくて、途中からきれいな実が付かなくなりました。それが後まで引きずったため収量はちょっと物足りない年となりました。でも、水不足以外でも改善の余地があるので来年頑張りたいと思います。

おわり

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